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2017 年 12 月 11 日

海の「貴婦人」帆船・海王丸が清水港に寄港 ~ぶらぶら散歩 in しみず(5)~

11月2日14:30頃、帆船・海王丸が清水港に入港しました。まだ富士山は冠雪していませんが海王丸を歓迎するかのようにきれいな姿を見せていました。

11月4日13:00からセイルドリルが行われました。セイルドリルとは船の実習生がマストに昇って帆を広げる訓練のことです。帆を広げた美しい姿を一般の人々が見られるのはこの時だけです。

裸足で腰に安全ベルトを着けた訓練生が素早くマストに登り、掛け声とともに帆を張っていきます。約30分後、半分ほどの帆が張られました。

この日は風が強く、途中まで張られた帆がかなり揺れていました。海側の船腹にはタグボートが密着して船の揺れを抑えていました。

1時間10分後、34枚の帆がすべて貼られ、大勢の見学者の前に美しい帆船の姿を現わしました。

連休中で天気もとてもよかったので大勢の人たちが集まり、家族や友達同士が帆船をバックに写真を取っていました。

船首側から見る帆船の姿が最も美しいと思いますが、今回は船尾側からも見てみました。風を帆にいっぱい貯めている様子がよくわかります。

 

11月5日9:00より、海王丸の船内見学が行われました。見学は日本丸に続いて2度目です。甲板に上がった時の第一印象は、まさに”ロープの森”です。いたるところに太いロープが張り巡らされています。

 

訓練生が甲板の清掃をしていました。

甲板をこするのに使っているのは半割にされた”ヤシの実”です。切断面には繊維が密集しており、化繊のたわしのようです。訓練生から「一緒に磨きましょう」と気軽に声をかけられましたが、”ヤシの実”だけを手に取ってみて掃除は遠慮しました。

船尾甲板には大きな総舵輪が二つあります。通常はエンジンで航行し、船首側の操舵室で操作するのですが、洋上で帆を張って訓練するときは風を動力としてこの大きな総舵輪で航行させるとのことでした。

続いて船内に入りました。通路は狭く、段差があります。下士官以上は机、ソファ、ベッド付きの一人部屋で、訓練生は8人部屋だそうです。下士官用食堂は白いカバー付きのイスが並ぶ立派な部屋です。

下士官は十数名乗船しているそうです。訓練生用の講義室兼食堂には訓練生が自習をしていました。女性がいたので“女性は何人乗っていますか?”と尋ねたら、“9人です。訓練生は女性含めて115人です”と明るく答えてくれました。

 

再び甲板に出て船尾のところで訓練生の説明員にお話を伺いました。

「この2週間は台風の影響で風を避けるため山口県、大阪の港に避難していたが、今週は天気に恵まれて多くの皆さんにセイルドリルや船内見学に来ていただき良かったです」
「洋上での帆を張る訓練では船が揺れたり、傾いたりするので大変です」
「帆柱はいずれも50m以上ありますが、女性も難なく登っていきます」
「船での楽しみに一つは食事で、この船の食事はおいしいです」
などなど、さわやかに語ってくれました。

同じ年代の若者と比較すると、限られた生活環境で日々を過ごしているようですが、今回接した訓練生たちは明るく、のびのびと訓練に取り組んでいるように思いました。2015年の船員の数は約6万人で、最盛期の1/5に減少しており、将来の海運を支える船員の確保・育成を目的に海技教育機構の練習船で多くの若者が日夜訓練に励んでいるそうです。

海王丸は11月6日10:00頃、出港しました。

 

文化情報サポーターT.S

<ぶらぶら散歩 in しみず>
健康維持を目的にWalkingを日課としている文化情報サポーターT.S.が清水区内のイベント情報や文化、歴史、季節の移り変わりなどを定期的にご紹介。

Filed under: ぶらぶら散歩 in しみず — admin @ 4:14 PM
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