ささえる、つなげる、創造する ふじのくに文化情報センター

2017 年 3 月 26 日

《高校生による》グランシップ文化講座『人口問題から未来を発明する』開催レポート③

文化情報スタッフブログ特別版
3月19日、20日に行われたグランシップ文化講座『人口問題から未来を発明する』に参加した高校生の開催レポートを全4回にわたり、お届けしています!

今回は、第1回講座『ランチセッション』に続き、第2回講座について 静岡県立富士高等学校 新聞部 に執筆いただきました。


第2回「パートナーシップ・親子から見た人口問題」

静岡県立富士高等学校 新聞部

第2回講座では、白井千晶先生(静岡大学人文社会科学部教授)が、「パートナーシップ・親子から見た人口問題」と題して講演をしてくださった。

第2回 白井先生

白井先生は家族社会学・医療社会学の専門の先生。
詳しい解説を交えながら講義する「子育て」、「子ども」についてのお話は、とても興味を持てる内容だった。

特に興味深いと感じたのは、男性の家事・育児時間が多いほど、出生率は高い傾向にあるということ。
先生の用意してくださった資料を見ると、世界各国、6歳未満児のいる夫婦で、夫が家事・育児にかける時間は、アメリカが2.6時間、イギリスが3.1時間、最も高かったカナダは3.9時間であった。これに対して、日本は世界で最も低く、わずか0.8時間。
近年、「イクメン」という言葉が流行する中で、未だに多くの日本人男性が、家事・育児に関わっていない事実は衝撃的だった。

もし男性が家事・育児に積極的になったら、夫婦の会話が増えて仲も良くなり、自然に「子どもは夫婦で育てる」という意識が持てるだろう。お互いに支え合い、助け合うことができれば、男性も女性も、仕事をしながら楽しく子育てができるはずだ。それはそのままの出生率の上昇につながるだろう。

さらに、日本には待機児童がまだ2万人以上もいる。この現状が続けば、働く女性は出産、仕事のどちらかを諦めざるを得なくなり、出生率も女性の進出率も下がってしまう恐れがある。そのような事態を防ぐためには、待機児童問題の改善は急務であると思う。

また、子育てを家族だけに任せるのは良くないと白井先生はおっしゃっていた。地域で、子どもの成長をあたたかく見守る取り組みを増やすことが必要だ。働く女性と子どもに優しい環境を整えることが、少子化問題を解決する第一歩になるのではないかと思った。

静岡県立富士高等学校 新聞部のみなさん、ありがとうございました!

次回は近日中に、連続講座の2日目に行われた、第3回「人口移動の現状と未来の地域社会」 について、静岡県立韮山高等学校 写真報道部に執筆いただいたブログを掲載予定です!


Filed under: グランシップ文化講座 — admin @ 11:15 AM

2017 年 3 月 25 日

《高校生による》グランシップ文化講座『人口問題から未来を発明する』開催レポート②

文化情報スタッフブログ特別版
3月19日、20日に行われたグランシップ文化講座『人口問題から未来を発明する』に参加した高校生の開催レポートを全4回にわたり、お届けしています!

今回は、第1回講座と第2回講座の間に行われた『ランチセッション』について 富士市立高等学校 報道部 に執筆いただきました。

グランシップ文化講座「人口問題から未来を開発する」取材レポート

『ランチセッション』

富士市立高等学校 報道部

ランチセッション

ランチセッションでは、世代も業種も異なる方々と3グループに分かれ、各講師の先生を囲んで積極的な話し合いが展開された。

テーマは静岡県の魅力発見。そのとっかかりとして、“静岡のここがキライ”をまず話すことに。

自己紹介をしながら、それぞれが考える静岡の課題をポストイットに書いて紹介した。
参加者のうち、山間部に住んでいる人からは交通の利便性について、最年少参加者の中学生からは、1クラスの人数についてなどその人達が各々置かれている場所や状況によって課題があるということが新鮮だった。考えてみれば、異なる環境にいる様々な世代の人々と静岡の課題を共有する機会が初めてだったからなのかも知れない。

高校生の意見に、真剣に耳を傾けてくれる壮年の方々の姿勢がとても嬉しかった。

どのグループでも共通して出てきた課題は雇用の創出や、長所でもあるややマイペース(?)な県民性だった。この文化講座に参加した動機もそれぞれだった。

定時制高校の教諭の方は、様々な家庭環境から来る生徒達への指導のヒントが欲しくて来たと語った。個人的には、同じ高校生が静岡の未来に課題意識を持って自ら参加したということに感動した。

まとめとして、ふじのくに文化情報センター平野雅彦センター長から、書家の武田双雲氏の言葉『~だからこそできること』(~部分はマイナスな要素)が紹介された。

一見不利と思える課題や要素を逆に魅力や強みに転換する発想が、地域の活性、そして人口問題の未来につながると感じることができた。

富士市立高等学校 報道部のみなさん、ありがとうございました!

次回はまた明日の更新予定、第2回「パートナーシップ・親子からみた人口問題」について、
静岡県立富士高等学校 新聞部に執筆いただいたブログを掲載します!お楽しみに!


Filed under: グランシップ文化講座 — admin @ 4:37 PM

2017 年 3 月 24 日

《高校生による》グランシップ文化講座『人口問題から未来を発明する』開催レポート①

今回の文化情報スタッフブログは特別版

3月19日、20日に行われたグランシップ文化講座『人口問題から未来を発明する』に参加した高校生の開催レポートを全4回にわたり、お届けします!

第一回の今回は 静岡県立吉原高等学校 広報部新聞班 に執筆いただきました。

人口問題から未来を発明する開催レポート

第一回 「人口問題の由来と本質」

静岡県立吉原高等学校 広報部新聞班

第一回講座では「人口問題の由来と本質」というテーマのもと、静岡県立大学学長、鬼頭宏先生が講話をしてくださった。

「幅広い世代の人に人口問題を語る鬼頭先生」

講義では、2010年のピーク以降、減少傾向にある国内総人口に視点が置かれ、人口の減少は私たちにとって悪いことなのか、それを生み出している現状こそが問題なのではないだろうか、という鬼頭先生の考えに基づき、これまでとは異なる視点から人口問題について考えることとなった。

ここで、国内の人口減少に大きく関わっているとして取り上げられた問題が、少子高齢問題だ。少子高齢「問題」というが、長生きができるようになったこと自体はむしろ喜ばしい事であり、医療の発達の証である。しかし、40年後には2.5人に一人が高齢者であると予測され、年金問題など誰がこれからの高齢者を支えていくのかといった問題が起こる。

また、東北地方や九州の一部の地域では、2040年までに2039歳までの女性が50%以上減少すると予測されており、このような事象が出生率を下げ、人口減少につながっていると考えられる。

こうした問題について、鬼頭先生は日本の少子化を起こるべきして起こった必然的なものだという考え方を示した。出生率の低下はいわば国家が豊かであるからこそであり、人口爆発による資源・環境問題の深刻化による静止人口実現への取り組みが、「子宝」という概念を無くしてしまったこと、また家族制度の変化によって生まれた出産に対する抑制意識などが少子化へ繋がっているのだ。

世界的に見ても先進国を中心に少子化が進んでいる。特に1974年の第一次石油危機や国連世界人口会議を背景とした70年代半ば以降の出生率の低下は著しい。こうした事象がきっかけで「静止人口」の実現を世界的に目指したものの、その後予想される人口減少の流れをどのように止めるかのシナリオを考えていなかったがために、現在も減少が続いているのだという。

また、歴史人口学を専門とする鬼頭先生ならではの、歴史的観点から人口減少を考えると、人口変化と文明システムには大きな関係がある。江戸時代に新たに生み出された技術は、やがて明治の文明となりそれらは現在の遺産として残されている。こうした新しい文明システムの転換が、人口増加へつながり、人口圧力が強まった結果、環境汚染や資源の枯渇が起こり、死亡率の上昇、出生率の低下を招く。歴史的に見るとこれらのサイクルが繰り返されているそうだ。

鬼頭先生は未来を発明するためには超高齢化社会や人口縮小社会への適応、また所得だけでなくそれぞれが幸せに生きる幸福度による豊かさなどの実現、つまり「21世紀文明をデザインする」ことが必要であるという。

最後に、鬼頭先生は私たちに、これからどんな社会を作りたいか、2060年の日本をどんな社会にしたいと思うかを自分で見出すことが未来を発明することだとおっしゃった。

2060年、私は60歳を迎えてもなお、現役で働いているのだろう。

遠い先のことだがいずれやってくる未来がどうあってほしいのか具体的に考えるよい機会となった。

静岡県立吉原高等学校 広報部新聞班のみなさん、ありがとうございました!

次回は明日の更新予定、ランチセッションについて富士市立高等学校 報道部に執筆いただいたブログを掲載します!お楽しみに!


Filed under: グランシップ文化講座 — admin @ 9:12 PM

2017 年 3 月 20 日

2017年餅つき大会

先日、千代田5・6・7丁目自治会と子供会により、千代田小学校で「2017年餅つき大会」が開催されました。

最近では、食生活や住環境の変化などから、お餅をつく風景はほとんど見られなくなりました。そこで、子供たちに昔ながらの臼と杵で餅つきを体験し、つきたてのお餅を食べてもらおうとの趣旨で企画されました。

当日は晴天無風と天候に恵まれ、父母と子供、祖父母と孫、町内在住者が250名ほど参加され、賑やかな「餅つき大会」になりました。

実行委員会の皆様の周到な準備で、次々に餅米が炊かれ、元気な掛け声に合わせ、餅つきが始まりました。

餅米を炊く

餅つき

女性軍は熱々なつきたての餅を丸め、きな粉餅、あんころ餅、からみ餅を手際よくトレイに並べ、子供も大人もおいしそうに頬張っておりました。お餅の他に豚汁、香の物も用意され、大好評でした。

手際よく並んでいくつきたてのお餅

美味しそうに頬張る

高齢者施設「ハートライフ千代田」のお年寄りも招待され、13名が参加されました。子供たちが重い杵を振る姿に目を細め、つきたてのお餅を美味しそうにいただいておりました。子供会からは、サプライズの「歓迎コーラス」が披露され、お年寄りが子供達をにこやかに見守る様子に会場は温かな雰囲気につつまれ、大変素敵な一日になりました。

歓迎コーラス

文化情報サポーターY.S.

Filed under: 未分類 — admin @ 10:12 AM

2017 年 3 月 13 日

静岡の歴史に親しむ ~駿府城天守台跡見学と駿府城の御大工の講演会~

224日、静岡市とNPO法人徳川みらい学会の主催で駿府城にかかわる二つのイベントが行われ、400人を超える人たちが参加しました。

(1)駿府城跡天守台発掘調査現場の見学

駿府城公園内の南西部分に位置したといわれる天守台全体の発掘調査が行われており、1年目の今年度は天守台西側、南北68mの石垣の発掘・調査が行われ、今回一般公開されました。未発掘の東西の石垣は45mぐらいと推定されており、この広さは江戸城の1.5倍の大きさという説明がありました。

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この城普請には全国の大名が駆り出されたため、石垣に刻印された大名の目印も見られます。

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来年度は天守台北辺と南辺を調査する予定で、平成31年度には天守台全体が発掘されるそうです。


(2)講演会 「駿府における徳川家康の御大工・中井大和守」

場所をしずぎんホールに変えて、大阪くらしの今昔館館長の谷直樹氏の講演が行われました。

中井大和守とは、江戸時代初期に家康の御大工として活躍した大工の棟梁で伏見城、二条城、駿府城、名古屋城のほか、京都・奈良のお寺、建造物などの世界遺産に登録された多くの建造物の普請にかかわった、今でいうゼネコンの社長さんだった人とのこと。

この中井家に残された数千に及ぶ古文書から、大和守がどのように駿府城にかかわったかのお話がありました。

駿府()公園は子供のころ遊んだ場所ですが、静岡を離れる前の昭和30年代後半の記憶が強く残っています。当時は児童会館、丹下健三氏デザインの駿府会館、野球場、テニス場があったのですが、現在はこれらはすべて取り除かれて、とてもすっきりとした公園になっています。

いま、駿府城の再建が取りざたされていますが、今回の講演でも“駿府城に関する図面はほとんど無い”とのことでもあり、個人的には「天守台跡」だけの駿府城でもよいのではと思います。

むしろ葵文庫跡に計画されている「今川家・徳川家」を中心とした歴史館に期待しています。

文化情報サポーターT.S.

Filed under: 未分類 — admin @ 11:16 AM

2017 年 3 月 11 日

新たな夢二像を探って

静岡市美術館で2017年2月18日から3月26日まで「夢二と京都の日本画」展が開催されています。
展示は竹久夢二の作品と資料約80点に京都の日本画約40点を合わせた約120点を一堂に紹介されています。
その関連イベントとして3月4日に実施された講演会、「新たな夢二像を探って」に行ってきました。講師である新居浜市美術館館長の山野英嗣氏が、創作銅版画家で、作品・資料の収集も行っていた川西英のコレクションを手がかりに、新たな夢二像に迫りました。
川西コレクションにある夢二の作品・資料を調べていくと、これまであまり注目されてこなかった新たな夢二像に気付くことができます。それは「夢二式美人画」とも称された表現に加えて、夢二が当時の新たな表現=「前衛」に関心を寄せていたことです。このことは川西自身にも指摘でき、コレクションには日本の前衛的な動向を代表する村山知義や後年漫画家・田河水泡として活躍する高見澤路直の作品、さらにはロシアに生まれ日本で生活したワルワーラ・ブブノワの版画も含まれていたのも驚きであるとお話されました。
講師の山野氏が、美術家・美術作品について、違った方面から探求してみるとことが大切で、特に若い人に実践してもらいたいと語られたことが印象に残っています。今回の講演では、「川西コレクション」の作品・資料をとおして、夢二の「前衛」性という新たな面の理解を深めることが出来ました。

「夢二と京都の日本画」展は静岡市美術館にて3月26日まで開催されています。
ご興味のある方は是非。

文化情報サポーター S.I

Filed under: 未分類 — admin @ 5:11 PM

2017 年 2 月 28 日

伊豆・下田 開港の歴史を訪ねて

もうすぐ明治150周年ということもあり、伊豆・下田に出かけて開国に影響を与えた“ペリーと日米和親条約”の足跡をたどってみた。

下田公園下の鼻黒にぺリー艦隊の乗組員が上陸したのは1854(安政元年)、ここから日米和親条約の交渉が始まり、3年後総領事パリスが着任、日米友好の礎がきずかれた。

ペリー上陸記念碑

公園内には1954(昭和29)に開港100年を記念した大きな「開国記念碑」が建てられている。この碑にはペリーとパリスのレリーフ像と二人が残した言葉「余は平和使節としてこの地に来れり」(ペリー)と「私の使命はあらゆる点で友好的なものであった」(パリス)が刻まれており、「開国記念の碑」の揮毫は吉田茂総理となっている。

開港記念の碑

下田公園からペリーロードに行く途中に「下岡蓮杖」の碑がある。この人は日本の写真師の開祖となった人で、領事館となった下田奉行所の足軽としてオランダ人通訳から写真技術を手ほどきされた。

下岡蓮杖

「日米下田条約」が締結された了仙寺を観て、街中に入ると「吉田松陰拘禁の跡」というものがある。松陰は海外事情を学びたい意欲が強く、鎖国の禁を犯し、密航を企てた。はじめは長崎でオランダ船への便乗を試みたが失敗し、次にここ下田でペリー艦隊の船に漕ぎつけて渡米を懇請したがペリーに拒否されてしまった。結局あきらめて自首し拘禁されたとのこと。

了仙寺

吉田松陰拘禁の跡

また「欠乏所跡」というのもある。これは入港してくる外国船に薪、水、食料、石炭などの欠乏品を供給したところ。当時、貿易は禁じられていたが、貝細工、染め物、瀬戸物、反物などが売られ、事実上の貿易が始まった。幕府は欠乏所の売り上げの3割を税として徴収したので、公には認めなかった貿易でちゃっかり利益を得ていたのだ。

欠乏所跡

下田をはじめとする伊豆南部は、噴火した海底火山や火山島によってできた大地とのこと。下田市の寝姿山と下田富士は、かつて火山の地下にあった「マグマの通り道」が地上に姿を現した「火山岩頸(火山の根)」という特徴的な山だそうだ。

寝姿山

下田駅の観光案内所で入手したガイドマップに従って歩いたが、アップダウンがほとんどなくとても歩きやすい街だった。また街中のいたるところにたくさんの“風車”が飾られていて、風に吹かれて回る様子が目を引く。下田開国博物館の売店で尋ねたところ、5月に行われる「黒船まつり」で毎年作られるもので、祭り終了後に各家庭に持ち帰り飾っているとのこと。また、マイマイ通りにあるお菓子屋さんで買った桜の花が入った一口ようかんがとてもおいしかったのだが、マイマイってかたつむり。どうしてこの名前がついたのか帰宅後に調べると「ペリー艦隊についてきた」とあった。かたつむりって江戸時代以前にはいなかったのだろうか。

文化情報サポーター T.S

Filed under: 未分類 — admin @ 11:58 AM

2017 年 1 月 24 日

新素材セルロースナノファイバー(CNF)の展示を見学して

静岡県庁の展示コーナーにて、セルロースナノファイバー(CNF)の実用化を促進するため、CNFを使った身近な製品が紹介されています。非常に興味のある新素材ですので見学に行ってきました。
CNFとは、植物の繊維からできる紙の原材料、パルプを超微細にほぐした繊維の新素材のことです。軽量・高強度などの優れた特長があり、さまざまな分野への活用が期待されています。
市販され始めたCNF製品には以下のようなものがあります。

・紙おむつ・・・CNFを用いることで消臭効果は従来品の3倍以上。
・高音質なスピーカの振動板開発・・・CNFを使用することで強さや、しなやかさと軽さを両立した。
・ゲルインクボールペンのインク・・・増粘剤としてCNFを配合することで逆書きでもかすれない、なめらかな書き味を実現。

県は全国に先駆け産官学によるCNF推進組織を設立、顧問にはCNF活用へ技術的な道を開いた第一者、静岡市出身の磯貝明東京大学教授が就いておられます。プラスチックなどに代わる部材、部品用として、自動車や家電、建材メーカー等にサンプルを提供しており、将来大きく期待される新素材として注目しています。

文化情報サポーター S.I.

Filed under: 未分類 — admin @ 4:30 PM

2016 年 12 月 26 日

『おんな城主 直虎』 昇太さん、小和田さんのご当地トーク  ぶらぶら散歩 in しみず(3)

来年1月からのNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の放送開始前に、今川義元役の春風亭昇太さんとこのドラマの時代考証を行っている小和田哲男さんのご当地トーク(主催:静岡市、NHK静岡)が、NHK関口アナの司会で1218日(日)清水マリンビルにて行われました。
ドラマの撮影秘話や武将としての今川義元について、お二人のわかりやすくかつ軽妙なトークで参加した800人を楽しませてくれました。

昇太さんは子どものころから歴史に興味を持ち、特に地元の武将である今川義元には強い思い入れがあったそうです。
大河ドラマは今回で3回目の出演とのことですが、「今川義元役があったらぜひやりたい」と、今まで出会ったNHKの関係者にいつも懇願していたそうです。その願い叶って出演のオファーがあったときはとても感激したそうですが、受諾に際して条件を出したそうです。それは今まで描かれてきた義元の多くは、公家さんの弱々しい姿の“ダメ武将”であったが、史実に基づいた正しい武将・義元の姿を演じたいということでした。
そんなことからドラマでは井伊家に対する敵役ではあるが、今までと違う凛々しい武将として、またセリフは少ないが目力で圧倒するクールな武将を意識して演じたとのことです。ただ、セリフがないと「自分が何をしているかわからない」ので芝居としては逆に難しかったといっていました。
ここで、初めて“春風亭昇太義元”の写真がスクリーンに映し出されたのですが、これを見た会場は大爆笑に包まれました。本人は「私の顔はメガネと一対なので…」と苦笑いをしていました。
“昇太義元”は初回から登場し、早い段階で姿を消すそうなので、18日の初回から見てほしいとのことです。

小和田さんも過去何度か、大河ドラマの時代考証を担当したそうです。時代考証は出来上がった脚本を見て、それが史実に基づいているかやドラマの中での言葉遣いや背景などをアドバイスする役目とのことです。
ただ、あくまでもドラマなので、演出上どうしても史実と違う場面にならざるを得ない場合もあり、過去二度ほど視聴者からおしかりをいただいたこともあるそうです。
今回は、直虎の子ども時代の名前がどうしてもわからなく、関係者と相談して「おとわ」と名付けたとのことです。
今川義元の研究を続けてきた小和田さんも、義元は“街道一の弓取り(武将らしい人)”、優れた政治・経営手腕を備え、かつ文化人だったと説明されました。

トークの初めに2年前の歴史秘話ヒストリア「直虎」のダイジェスト版が紹介されたので、「直虎」の人物像、今川家とのかかわりについて理解でき、その後の話がとても分かりやすかったです。参加された皆さんも十分、満足されたと思います。

122日にはグランシップ映像ホールにて井伊家をテーマにした「しずおかの文化新書 講演会  井伊直虎とその時代」が開催されますので、ご興味のある方はご参加してみてはいかがでしょうか。


文化情報サポーター T.S.

<ぶらぶら散歩 in しみず>
健康維持を目的にWalkingを日課としている文化情報サポーターT.S.が清水区内のイベント情報や文化、歴史、季節の移り変わりなどを定期的にご紹介。

Filed under: ぶらぶら散歩 in しみず — admin @ 11:44 AM

2016 年 12 月 23 日

今年は私にとって最高な年となりました。今後このような年は期待できないとも思われます。私は音楽大好き人間で、特にヴァイオリンの音色に魅せられています。

213日、グランシップ交流ホールにてJAZZヴァイオリニスト寺井尚子率いるクインテットによる演奏を聴きました。リベルタンゴの試み、最後は例によってスペインで締めくくり、ブラボー。

98日、グランシップ中ホール・大地にて広上淳一指揮、京都市交響楽団をバックに、五嶋みどりさんの3大ヴァイオリン協奏曲の一つ、チャイコフスキーの協奏曲の演奏を堪能しました。

1111日、富士のロゼシアター大ホールではハンガリー交響楽団をバックに千住真理子さんによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を。3大ヴァイオリン協奏曲の2作品目をこの日存分に味わいました。
また同じコンサートに出演された仲道郁代さんのピアノ演奏。仲道さんといえばショパンが定番になっていますが、グリーグのピアノ協奏曲を。彼女のイメージが一変された一晩でした。
それにもまして指揮者のコバケンこと小林研一郎さん、私の大好きな指揮者だけに愛称で呼ばせてもらいましたが、ユニークな語りで会場を笑いの渦に。アンコールのハンガリアン舞曲では、1小節ずつ力強い演奏、やや静かな踊り、最後はラプソディ風と3つのスタイルで、彼の語りを交えながら、全く観客を夢の中へ引きずり込みました。
最後にセクションごとに団員を紹介すると、観客はみなスタンディングオベーション。拍手喝采どころではない盛り上がりでした。

そして最後1130日、再びグランシップ中ホールで、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団をバックに樫本大進さんによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を。ヴァイオリンの3大協奏曲を1年間で全て聴けたことなどこれまであったでしょうか。あったのですね。そんなわけで、ヴァイオリン好きの私にとって最高の年となったのです。

ところで、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の楽器配置の奇抜なこと、いつもは上手の端にいるコントラバスが、下手側に6台ほどずらりと縦一列に並んでいました。通常は指揮者を中心に、下手から第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスと弧を描くのですが、このような配置を見るのは初めてでした。指揮者や演奏曲目によっては配置が変わることもあると聞きましたが、それにしてもと感じつつ、良い勉強になりました。

対向配置

ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の楽器配置

通常の配置①通常の配置②

文化情報サポーター M.K.

Filed under: 音楽 — admin @ 8:39 PM
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