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第2回 「すずしろ会」女性芸術家からのメッセージ

更新日時2010.09.27

静岡県内には大小を問わずどれだけの美術館、ギャラリーがあるのだろうか。
私も東西にわたり何ヵ所かの美術館を訪れた。展示されている作品の記憶も残っているがその周辺の景色、雰囲気の記憶が強く残るのは私だけだろうか。あの美術館にあの絵画を観に行った時には、周りの庭に「テッセン」が綺麗に咲いていた、彫刻を観に行って背景の駿河湾の青がとても美しかったとか。
静岡県立美術館はとくに最寄りの駅からのプロムナードが素敵である。季節ごとの木々の葉の装いが美しい。春の芽吹き、初夏の新緑、秋の紅葉、そして冬の空にのびる梢が美しい。今から正に芸術を鑑賞しようと思う気持ちを十分に充実させてくれる。私はこうやって鑑賞する時間に入っていくのがお気に入りである。

静岡県は観光立県ということもあり環境的には恵まれているのではないだろうか。そんな環境の中、芸術活動に情熱を傾け制作に取り組んでいる女性芸術家のグループを紹介したいと思う。
名前は「すずしろ会」代表は小林洋子さんが務めている。小林さんは静岡県美術家連盟の顧問など数々の役職をこなし、絵画教室で一般市民の方たちに教え、そして自分の作品制作にも精力的に取り組んでいる。「すずしろ会」は女性だけの芸術家のグループである。ジャンルは油絵、水彩画、彫刻、版画、染、織、などさまざまである。個人個人が確実な活動をしており、年に1度すずしろ会の作品展を開催する。作品展のテーマを決めて制作するのではないが1年間の各自の制作の成果を展示している。違和感を感じるのではないかと一見思われるが丁度よく調和している。その陰では展示の配置に大変な苦労があるようだ。

しかし、それがギャラリーに心地よい空間として伝わってくるのはやはり作家のしっかりとした技術と想いが有るからではないだろうか。
私が「すずしろ会」に出合ったのは松下明子さんの彫刻を観に行ったことに始まる。松下さんの作品は子供(お孫さん)をモチーフにしたものが多い。子供の肉体の躍動感にとどまらず心の動きまでもを感じさせてくれる。女性のモチーフからは母性、女性としての性の優しさを感じる。言葉に置き換えると「慈しむ」という言葉が浮かぶ。

第47回静岡県美術家連盟展に小林さん、松下さん、森内さん、が出展されていた。小林さんの「心、流動の中」は発想、構成など見応えのあるものだった。森内さんの「市場の朝」は朝もやの白の使い方が個性的で白の内にあるものを想像させられた。
鈴木緑さんは染織家としての確かな技術の中から作り出される作品は本当に素晴らしいものであった。

小林さん、松下さん、森内さん、鈴木さん、この4人すべてがプロではない。そんなメンバーが「すずしろ会」として活動をしている、プロ、アマの枠を超えお互いに刺激を受けながら。「すずしろ」のように今、芽吹きこれからどのように育っていくのか楽しみですと小林さんは話してくれた。私もこれからを楽しみにしている。

プロフィール

村松とも子 元宝塚歌劇団. 静岡県文化財団理事. 静岡県舞台芸術センター理事
「志太のミュージカル」の演出、振付を担当し地域の文化活動を支援。静岡県立清水南高等学校中等部非常勤講師を務めた。現在美術工芸を学ぶ。

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