ささえる、つなげる、創造する ふじのくに文化情報センター

ホーム > お役立ち情報トップ > お役立ちBOOK > 現代アート入門の入門

第7回 現代アート入門の入門

更新日時2016.01.22

本のタイトル
現代アート入門の入門
著作者
山口 裕美
出版・発行
光文社
発行年月日
2002年10月17日
本体価格
本体750円(税別)

「このひとだ!」と私の頭に電気がついた本

私が推薦する1冊は、山口裕美著『現代アート入門の入門』です。

掛川市は、屋外パブリックアートが多く設置された街です。しかし屋外という作品の設置状況は過酷なものです。掛川の現代美術研究会は、「これらは貴重な市民の財産だから、良い状態で後世に残せるよう維持管理してほしい、自分たちもお掃除のお手伝いをするから」と掛川市にお願いし、定期的におそうじ会をすることから活動を始めました。そしてお掃除をしながら、作品の事が市民に全く伝わっていないことが判りました。そこで、作品を紹介するための活動を始めました。次に気づいた事は、市民に蔓延する「現代アートって難解」という「毛嫌い感」でした。

どうしたらいいのだろうかと考える中、この『現代アート入門の入門』を見つけたのです。タイトルがただの「入門」だったらこの本を手にはしなかったでしょうが、美術素人の私でも「入門する前の『入門』本」なら良いかな、と購入しました。読み始めますと私の頭に電気がついた気がしました。

まずプロローグから、“私なりの現代アートの定義は、今、自分と同時代を生きるアーティストの作品である”と来ました!判りやすい!“自分の目を信じて作品を観ればいい”“一つの美術館が人の流れを変える”など一つひとつの項目に涙が出るほど「うん!うん!」と頷きながら読み進めていきました。そして読後、アメリカの現代アートを盛り上げた女性たちの話に勇気づけられて、「この著者の方を掛川にお呼びしてお話をしていただこう。きっと掛川市民の現代アート毛嫌い病が払拭される!」と思い、巻末記載のNPO団体に電話をし続け、何とか山口裕美さんに掛川へお越しいただいところから「掛川の現代アートプロジェクト」が始まったのでした。

あれから約10年、山口さんには、いまや伝説となりつつある当会主催の「夜の美術館と現代アート茶会」の芸術プロデューサーとして、掛川のための現代アート茶道具を創っていただきました。また、掛川市文化振興計画策定委員や茶エンナーレの総合プロデューサーとして掛川市にとってなくてはならないひとになりました。

掛川の現代アートプロジェクトのきっかけとなったこの一冊。アートに興味がある人だけでなく、アートって正直よくわからないという方にも、おすすめです。

[ プロフィール ]
山本和子
掛川市生まれ、在住。昭和女子大卒業後「銀座くのや」就職、その後生家の家業・呉服屋「大国屋本店」就職、現3代目店主。「NPO法人掛川の現代美術研究会(掛川現代アートプロジェクト主催)」代表理事。掛川駅前再開発ウイタス138経営会社「弥栄かけがわ(株)」取締役。「かけがわ街づくり株式会社」取締役。「掛川おかみさん会」会長。「好きです!かけがわの街実行委員会(掛川ひかりのオブジェ展主催)」代表。「掛川駅通り名店会」理事。掛川ライオンズクラブ会員。前掛川市教育委員。

文化芸術の総合相談窓口

ふじのくに文化情報への現在の登録件数

文化団体
280
アーティスト
75
文化施設
207
個人
77

登録はこちら

ご利用ガイド

  • グランシップ
  • アトリエふじのくに
  • ふじのくにささえるチカラ
  • ふじのくに文化資源データベース
  • しずおかイーブックス

ふじのくに文化情報への登録はこちらから

静岡県文化情報総合サイト「ふじのくに文化情報」に、ご登録いただきますと、様々な形式での情報発信が可能となります。
詳しくはご利用ガイドをご覧ください。