第4回 NPO法人 伊東市文化財史蹟保存会
郷土愛の名のもとに先人たちのドラマを語り継ぐ。
伊東の地への郷土愛、そのアイデンティテイの現れの一つである「伊東祐親まつり」。孫に曾我兄弟や北条実時をもつ、伊豆随一の豪傑といわれる祐親ほか、祖先への感謝をこめた本祭を市や観光協会とともに支えるのが、この保存会である。水上舞台による薪能など、特異性のある試みを通して、地元の文化・芸能の振興に努めているほか、子どものための「お能教室」を開講し、能舞台の前座として出演機会を設けたり、郷土歴史マンガ読本を制作するなど、教育推進事業にも積極的だ。
また、その名の通り、地元の文化財や史蹟を守り、市民への啓蒙を図っていくこともまた大事な使命の一つである。江戸城築城の折に切り出された刻印石の展示や、曽我物語発祥にまつわる名所「椎の木三本」の整備をはじめ、史蹟ツアー、曽我物語サミットなど、多面的な活動を通じて、郷土の「心の資産」をも大事に守り育てる取り組みをすすめている。