ささえる、つなげる、創造する ふじのくに文化情報センター

2020 年 11 月 30 日

「受け入れることから始める」ふじのくに文化情報フォーラム2020in三島 開催レポート

11月3日の文化の日に、第8回目のふじのくに文化情報フォーラムを開催しました。前回は、文化芸術に関わる、演劇や音楽等様々なジャンルの方をゲストにワークショップを行いましたが、今回は初めてグランシップを飛び出し、三島市民文化会館・大会議室で開催、また、新たにzoomを使用してのオンライン配信も行いました。内容は、新型コロナウイルス感染症の影響から、文化芸術の活動を行うことが大変になってしまったアーティストや団体の方たちのために、今できること、こういった時に何ができるかを、文化芸術とは異なるジャンルのゲストをお迎えし、「転換点〜文化は何に学ぶのか〜」と題して、活動のヒントになることを参加者と一緒に探りました。

ファシリテーターの天野浩史さん(NPO法人ESUNE代表)とナビゲーターの平野雅彦センター長の進行のもと、前半はゲストによる自身の転換点についてのお話、後半はファシリテーターとナビゲーターを交えて対談形式でお話を伺いました。自社の板金の技術を使ってかんざしなどを手掛ける、山崎製作所の山崎かおりさんは、静岡の魅力を広げる新しい事業をスタートさせようとした矢先に、今回の新型コロナウイルス感染症の影響を受けて事業は一時停止状態になってしまったそうですが、地域の意見も取り込みながら、現在は新生活にあった新しい事業を進めてるとのこと。舞踊家・ボディコンサルタントの杉浦麻友美さんも、新型コロナウイルス感染症の影響で仕事がキャンセルとなり今後活動していけるのかという不安の中、配信を使ってレッスンを行うなど新しいことに挑戦、まちづくりの活動を行う荒武優希さんは、地域おこし協力隊の活動をきっかけに、現在は東伊豆町を拠点に、地元の人同士や観光客とのコミュニケーションがとれる場所作りを積極的に行なっています。

どのゲストの方も、ウイルスの影響を受けつつも決して下を向かず、現状を把握し、では今自分が何ができるか、というところを冷静に判断して物事を進めている印象でした。とはいえ、先の見えない状況に変わりはなく、では、なぜ不安な状況にありながらもそのように物事を前向きに捉えることができるのかを伺ったところ、まずは「受け入れる」ということが大切であり、現状を否定せず、受け入れることで新しい何かが生まれてくるとのことでした。杉浦さんからも、「異邦人が来るときに文化は変わる」というご意見が。振り返ると、日本の歴史も受け入れることで発展した部分があり、また、そこから独自の文化に発展していることが多々あるように思います。新しい風をどう受け取るかが重要なのかもしれません。

その後、会場ではゲストと参加者とでトークセッションが、オンラインではチャットを使用しての質問の募集が行われました。参加者からは多くの意見や質問が飛び出し、あわせて現在の“転換点”をどう捉えるか、どう行動していくかを考え、最終的には何かしらの可能性を見出したようでした。モヤモヤしていた気持ちが少し晴れる、今はそれがとても大切なことのように感じます。

最後に、今回新しい試みとして行った配信ですが、相手が見えないながら発言があることから、進行役からは「天の声」という例えが出てくるなど少々不思議な感覚になりましたが、どこからでも参加できるということは、多くの方と一緒にテーマについて考えることができたということで、とても有意義なものであったと実感しています。これも一つの“転換点”なのかもしれません。

次回は2021年2月20日(土)13:30より、会場を西部に移し、浜松市鴨江アートセンター・301号室で新たなゲストをお迎えして、「転換点」から文化芸術活動のヒントになることを更にを探っていきたいと思います。

ご期待ください!

 

Filed under: ふじのくに文化情報フォーラム — admin @ 9:31 AM

2020 年 2 月 22 日

ふじのくに文化情報フォーラム2020春 開催レポート

県内で文化活動に取り組む人たちが集まり、年2回開催しているふじのくに文化情報フォーラム。
2020年2月11日(火・祝)に開催した第7回目は、「あなたの「好き」で文化が変わる!?」をテーマに、参加者がワークショップを通して、「好き」の持つエネルギーを体感する場となりました。

はじめは、ファシリテーター・天野浩史さん(NPO法人ESUNE)と、ふじのくに文化情報センター・平野雅彦センター長によるトークセッション。
人の持つ「好き」の魅力のお話と共に、では「好き」とは何なのかという問いが出ました。

そんな自分の「好き」とは何なのかを探るべく、天野さんのファシリテートで「自分スケッチと水やりダイアログ」を実施。
A3の紙に、自分の名前をスタートとして好きなものや得意なものを連想し書き込み、書き終わったら周りの人たちと対話、「好き」の魅力を共有すると共に、参加者が自分の「好き」に気付いていきました。

次に、既に「好き」から活動を実践している、NPO法人 伊豆学研究会・フジパク 地域応援ボランティア・Dance Celebrationによる、実践プログラムワークショップの取り組み発表を行いました。
KJ法の研究と普及を行っている山浦晴男さんのワークショップに参加した3組による、ワークショップの内容と自身の活動団体の紹介を兼ねた発表でしたが、それぞれが、地域活性や暮らしを豊かにするためのユニークな活動をしていて、参加者からも「参考になった」という声が出ました。

後半は、メインイベントの、10組のリーダーによるワークショップ!
今回は様々なジャンルのリーダーがワークショップを用意し、参加者は興味あるものを2つ選んで体験しました。
参加者同士、体験を通して交流を深め、また、各リーダーの「好き」に触れて新しい世界をを知る機会となりました。
参加者の中にはこどももいて、ワークショップ終了の時間を迎えても夢中になってやっている姿に、「好き」の持つエネルギーを垣間見ました。

ワークショップを体験した後は、参加者の「好き」を通して、体験したワークショップがもっと面白くなる「進化」する対話を、リーダーと行いました。
「旅行が好きなので、体験した抹茶を点てることを、いろんな場所でやったら面白そう!」、「いろんなジャンルの音楽を流しながら身体を使ってみると、新しい身体の動きが見つかるかも」など、リーダーも驚くような意見が次々と登場、ここでも「好き」から見える景色が違うと発想も様々にあるという面白さを実感しました。

その後のフリーセッションから、最後は「分かち合いとまとめ」に。
参加者はフォーラムを通して様々な「好き」に触れ、その可能性に感動すると共に、「好き」のエネルギーは心の支えにもなることを実感しました。
多くの出会いや交流もあり、早くも、新しいプロジェクトが生まれようとしている人たちも!
「好き」で繋がると、動きも早いです。

身近にある「好き」という気持ちに、じっくり時間をかけて向き合ってみるということは、簡単なようで難しかったりします。
10歳未満から70歳代まで、123名が参加した今回の「ふじのくに文化情報フォーラム2020春」、とても有意義な貴重な時間となりました。

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●ワークショップ詳細●

①漆畑ゆう子「変身大作戦!」
木の実・野菜・植物・ゴミ。いろいろな素材を使ってアクセサリーや装飾品を作るワークショップです。最後に出来上がった作品を身につけて、いつもと違う自分に変身します。

②渡会美帆「自分自身の音と出会う オリジナルサウンドロゴ作り」
“サウンドロゴ”とは、1フレーズの音やメロディで、企業や商品等を表現する音のロゴです。あなた自身を音で表すとしたらいったいどんな音(音楽)になるのでしょうか?生まれ育った環境や好きな事等をヒントにして、あなたを形作っている音を探してみましょう。

③丹羽崇元「未来の絵を描こう」
大きな白い紙に何でも好きな絵を描いて良いと言われたら、あなたは何を描きますか?
今回は、心の奥の「もう一人の自分」に出会う時間をつくります。静かに瞑想し自分の内面(過去と現在)に向き合い、その後自由な夢(未来)を描きます。子どもの頃、描きかけのまま止まってしまったお絵かきの時間が再び動き出します。当日は、いま描きたい未来の絵を自由に描いて下さい。※あ、必要なのは絵心ではなく真心なのでご安心を☆彡

④杉浦麻友美「自分のカラダが好きになる!~気持ちよくのびのび発見♬身体が喜ぶ使い方~」
「踊るのが好き」から広がっていった「身体の使い方」や「こころとからだのつながり」についての発見をみんなで試してオドロキのビフォーアフターを体験してもらいます!
知ったら知らない頃には戻れない知識の不思議さを体感してみてください。
そのあと、感じたことや疑問に思うことなどなんでもみんなで出し合いながら「自分の好きな感覚、モノ、思考」につなげていきます。

⑤河村洋子「あなたの「好き」の核心に迫る!」
皆さんの「好き」なことを再考して、展開していくためのモチベーションを高める時間をクリエイティブな仲間たちと過ごしてみなせんか?
今、スムーズに「好き」なことをやれている人も、「好き」がかたちにできていない人も、少し立ち止まって考えてみることで、さらに前進するエネルギーを得ることができるようなそんなことをしてみたいと思います。(手法名:Liberating Structures)

⑥hand in hand(北島順子 小櫛香穂)
「身近な食器を使って抹茶を点て、小さな世界で五感を刺激しましょう」
茶道の作法は考えず、フリースタイルで抹茶を体験していただきます。固定観念にとらわれず身近なポットやカフェボウルなどの食器を使って、自分のためにお抹茶を点てていただきます。身近な美を感じながら、季節の菓子を一緒に食べて、五感を刺激していただきます。

⑦小林成彦「地域(ローカル)を伝える〜藁(わら)で祭りの舞台づくり〜」
冬の山村で行う不思議な祭りや風習。その舞台を飾るのが藁で編んだしめ縄。今回は藁の縄作りをしながら、30分でどこまで祭りの舞台を表現できるか挑戦します。スマホで簡単にできる「タイムラプス撮影」をしながら、舞台が出来る様子を動画でも楽しんでみましょう。

⑧シズオカオーケストラ(井上泉・伊藤允彦・牧野美和)
「求む、イベントオーガナイザー!あなたにしかできない「グリーンドリンクス」を企画しよう。」
私たちが開催している「グリーンドリンクス静岡」は、お酒を片手に”静岡”を語らう場。まちのプロジェクト・防災・老舗・地形・タピオカ屋・石碑…テーマは何でもOKのゆるやかな集まりです。WSでは、皆さんにオーガナイザーとして、あなたのまちで開催するグリーンドリンクスを企画していただきます。テーマ・ゲスト・開催場所に至るまで、あなたの思いが詰まったイベントを生み出してください。お酒はありませんがご容赦を!

⑨橋本敬之「江戸時代の文字に挑戦」
江戸時代の文字は難しいと思っている方が多いと思います。気がつかないだけで、街のあちこちに江戸時代の文字を見ることがあります。私たちは、江戸時代の文字を読んで地域の歴史を伝える活動を行っています。

⑩関根淳子「好きな言葉を上演しよう ミニ朗読劇づくり」
好きな言葉は何ですか?あなたの心に残っている言葉を核に簡単な会話文(戯曲)を一緒に作って、交換して、ミニ朗読劇として上演します。あなたの好きな言葉はどんなふうに届いていくんでしょうか?会話文づくりはお手伝いしますから初心者大歓迎です。

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Filed under: ふじのくに文化情報フォーラム — admin @ 11:05 PM

2019 年 3 月 15 日

ふじのくに文化情報フォーラム2019春「創造思考のイロハを学ぶ」

県内で文化活動に取り組む人たちが集まり、年2回開催しているふじのくに文化情報フォーラム。
2019年2月11日に開催した第6回目は、「創造思考のイロハを学ぶ」をテーマに、参加者がワークショップを通して、創造思考を体感する場となりました。

はじめは、ファシリテーターで場とコトLAB代表の中脇健児さんと、1992~2017年まで「大道芸ワールドカップIN静岡」のプロデューサーを務め、大阪府江之子島芸術文化創造センター館長の甲賀雅章さんによるトークセッション。
「Backcasting」「遊び心」などのキーワードと、実例から「まじめに遊ぶ!」ことの大切さを学びました。




続いて“いつもとは違う方法とのギャップ”に敏感になってもらうため、言葉に頼らない・身体を即興的に使ったワークショップを実施。



 
グループワークでは、設定された場面の中で、悩みを解決する方法を考え、寸劇で発表するというお題に取り組みました。初対面同士だったものの、遊び心は満載で、フィクションを楽しみながら、それぞれのクリエイティブな部分が引き出され、視野の広がりを感じられる、まさに創造的にものを考える時間。

 
「伝え方」と「モノの見方」を変えてみることで、新しい発想が生まれることを体験する貴重な機会となりました。
参加者からは、随所に日頃の活動につながるヒントが散りばめられていたという声もきかれました。
 

ふじのくに文化情報フォーラム

文化に関わるひとたちが集まり、ジャンルをまたぎ、エリアを越え、まざる文化情報フォーラム。
春と秋の年2回、開催中です!

《これまでのフォーラム》
 第1回 文化プログラムとこれからの地域
 第2回 対話する時代のネットワークを考える
 第3回 で・あえる~あなたとわたしでなにかがはじまる~
 第4回 未来をつくる15のテーブル
 第5回 文化の種を見える化する
 第6回 創造思考のイロハを学ぶ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

Filed under: ふじのくに文化情報フォーラム — admin @ 1:36 PM
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