第3回 これからのアートマネジメント‐”ソーシャル・シェア”への道
更新日時2012.10.11
本のタイトル |
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これからのアートマネジメント‐”ソーシャル・シェア”への道 |
著作者プロフィール |
無し |
著作者 |
中川真+編集部 編 |
出版・発行 |
フィルム・アート社 |
発行年月日 |
2011年4月9日 |
本体価格 |
本体1,700円(税別) |
芸術文化を支援する活動として、近年盛んに取りざたされる「アートマネジメント」。でもアートマネジメントって具体的に何をしたら良いの?そもそもアートマネジメントって必要なの?そうした疑問に一つの答えを示してくれる本が、今回紹介する『これからのアートマネジメント‐”ソーシャル・シェア”への道』です。
200ページに満たないこのコンパクトな本の中には、アートマネジメントの具体的な手法および思想が、広範な具体的事例を通して説明されていて、非常に密度の濃い内容となっています。アートマネジメントに関する初歩的な疑問に答えるコーナーもあり、また巻末では文献やアートマネジメントを学べる場を紹介しているなど、アートマネジメント初心者の方にもうってつけです。
そしてこの本は、芸術文化が多様化する中において、アートマネジメントの「これから」をも描き出してくれます。筆者は、アートに求められているのは社会への接近可能性を促す力であり、「シェア」に向かう新たな公共空間を作り出すこと、またはそのプロセスを支援することがこれからのアートマネジメントにとって重要になると強調します。抽象的議論から具体的実践まで。アートマネジメントに少しでも興味がある人は、ぜひ手にとって読んでみてはいかが?