第3回 静岡県現代舞踊協会
更新日時2010.02.17
心豊かに生きるために高い意識で取り組む「舞踊」。
「ともすれば文化活動はお金や時間のある人のもの、趣味の延長であると思われがちだが、文化とは心豊かに生きるために欠かせないもの」――08年、地域文化活動賞受賞の舞台上で本協会の佐藤典子代表はそう挨拶した。それほどの意識と覚悟があるからこそ、『NEWわかふじ国体』の式典前演技は熱い喝采を呼んだのだ。09年夏はグランシップで北原白秋の世界、オズの魔法使いのステージで、さらに秋には静岡で行われた『国民文化祭』でそのパフォーマンスに触れた人も多いことだろう。
本団体は、現代舞踊の研鑽と創作活動を通して、舞踊芸術の発展と地域文化の向上・普及に寄与することはもちろん、同時に舞踊教育によって人間形成の一端を担うことを目的に掲げている。本来の活動のほか、07年にロダン館で上演された<音楽とダンスと詩の朗読コラボレーション>など、他分野の芸術家たちと織りなす創作世界もまた魅力的である。