第13回 富士てがみまつり実行委員会
更新日時2013.01.22
かぐや姫伝説が残る紙のまちであらためて知る、「手紙」の魅力。
「かぐや姫」は誰もが知る物語だが、月に帰る前、実はかぐや姫はある手紙を残していた。それは自分が天人ゆえ結ばれなかった帝への思いを記した一書だというのだが…。そんな言い伝えのある富士市が紙のまちとして栄えたのは、何かの因縁だろうか。
「富士てがみまつり」は、かぐや姫伝説の発祥の地であり、紙のまちとして生きる富士市を、手紙というものの魅力で結んだお祭りだ。かぐや姫にあてた手紙文コンクールのほか、古い手紙のお焚き上げ供養などを行い、第15回を数えた昨年も、入選作品集「玉梓」を発刊し、市内の小・中学校などに配布した。
手軽さ、速さではメールにはかなわない。
しかし、便せんや葉書の筆跡にこそ宿る言霊があるということは、実感としてわかる。それにしても天からの文と書いて「天文」とは…。朝に夕に空を見上げては、私たちは日々天からの手紙を受け取っているのかもしれない。